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家族が亡くなったあと、「LINEのアカウントはどうなるの?」「トークは残せる?」と気になる方は多いはずです。結論から言うと、LINEのアカウントは規約上、家族でも相続・引き継ぎができません。遺族にできるのは、公式窓口への削除の問い合わせと、自分の端末に残っているトークの保存です。iMessage(Apple)やGoogle、Facebook Messengerには、生前に「もしものときの連絡先」を決めておく公式の機能があります。この記事では、メッセージアプリの死後の扱いを、各社の公式ヘルプで確認できた内容に絞って整理します。
メッセージアプリは死後どうなる?主要サービスの結論
| サービス | 家族は引き継げる? | 遺族ができること | 生前にできる公式の設定 |
|---|---|---|---|
| LINE | できない(規約でアカウントは本人のみ) | 削除の問い合わせ | トーク履歴の保存・バックアップ |
| iMessage(Apple) | アカウント自体は引き継げない | データへのアクセス、または削除の申請 | 故人アカウント管理連絡先 |
| Googleアカウント | ログイン情報は提供されない | アカウントの閉鎖、データ取得のリクエスト | アカウント無効化管理ツール |
| Messenger(Facebook) | 追悼アカウントには誰もログインできない | 追悼アカウント化、削除のリクエスト | 追悼アカウント管理人の指定 |
共通しているのは、「家族だから」という理由で中身をそのまま見たり、使い続けたりはできないという点です。各社とも、亡くなった方のプライバシーを守ることを前提に、遺族向けの窓口を別に用意しています。以下、サービスごとに見ていきます。
LINEの死後の扱い:アカウントとトーク履歴
アカウントは相続・引き継ぎができない
LINEの利用規約は、アカウントについて「お客様に一身専属的に帰属します」とし、利用権を第三者に譲渡・貸与したり、相続させたりすることはできないと定めています。LINEのセーフティセンターも「ご遺族であっても故人のアカウントを引き継ぐことはできません」と案内しています。亡くなった方のアカウントを家族が代わりに使い続けることは、規約上認められていません。
何もしないとアカウントは残ることがある
LINEによると、利用者が亡くなった場合の手続きは必須ではなく、何もしなければアカウントがそのまま残る場合もあります。友だちのリストに名前が残り続けるのは、このためです。
削除を希望するときは問い合わせフォームから
アカウントの削除を希望する場合は、遺族がLINEのお問い合わせフォームから連絡します。必要な情報や書類は、フォームの案内に従ってください。知っておきたいのは、削除すると元に戻せないことです。LINEのヘルプには、アカウントを削除すると購入履歴、友だちやグループ、トーク履歴、連動アプリの情報を含むすべてのデータが削除され、復元や引き継ぎはできないと書かれています。なお、スマホからLINEアプリを消しただけでは、アカウントは削除されずに残ります。
トークを残したいなら「自分の端末側」で保存する
故人とのやり取りは、あなた自身のLINEにも残っています。これは自分のアカウントのデータなので、自分の操作で保存できます。
- テキスト形式で保存:トーク画面の設定から「トーク履歴を送信」を選ぶと、そのトークを.txtファイルにできる(保存したテキストはLINEに復元できない)
- トーク履歴のバックアップ:機種変更のときに履歴を引き継ぐための機能。日ごろから設定しておくと、自分の端末の故障や買い替えでも失わずに済む
- 写真や動画:トーク内のものは、自分の端末のアルバムなどに保存しておく
故人のアカウントが削除されたあと、相手側のトーク画面がどう表示されるかは、公式ヘルプに明記が見当たりません。大切なやり取りは、削除を問い合わせる前に保存しておくと安心です。
iMessage・Google・Messengerの場合
iMessage(Apple):故人アカウント管理連絡先
Appleには、自分の死後にApple Accountのデータへアクセスできる人をあらかじめ決めておく「故人アカウント管理連絡先」の機能があります。対象になるデータには写真・メッセージ・メモ・ファイル・デバイスのバックアップなどが含まれます。購入した映画や音楽、サブスクリプション、iCloudキーチェーンに保管された支払い情報やパスワードには、管理連絡先でもアクセスできません。
申請には、指定のときに発行されるアクセスキーと、亡くなったことを示す書類が必要です。Appleは、日本の場合は死亡証明書ではなく「死亡の記載がある戸籍謄本」が必要になると案内しています。管理連絡先が決まっていない場合でも、遺族は法的書類を提出してアクセスまたは削除を申請できますが、審査があります。また、パスコードでロックされた端末について、Appleは端末を消去しない限りパスコードの解除を手伝えないとしています。
Googleアカウント:アカウント無効化管理ツール
Gmailなど、Googleアカウントにひもづくデータの扱いは、「アカウント無効化管理ツール」で生前に決めておけます。一定期間アカウントの利用がないときに、指定した相手(10人まで)へ通知したり、選んだ種類のデータを共有したりする仕組みです。設定がない場合、遺族は「故人のアカウントに関するリクエスト」から、アカウントの閉鎖やデータの取得を申請できます。Googleは、パスワードなどのログイン情報は伝えられないこと、リクエストに応じるかは慎重に審査して決めることを明記しています。
Messenger(Facebook):追悼アカウント
Facebookでは、亡くなった方のアカウントを「追悼アカウント」に切り替えられます。追悼アカウントには誰もログインできません。生前に指定された追悼アカウント管理人は、プロフィール写真の更新やアカウント削除のリクエストなどができますが、ログインすることも、故人のメッセージを読むこともできないとされています。InstagramやXなど、ほかのSNSの追悼・削除の考え方はSNSの追悼設定・アカウント削除ガイドにまとめています。
遺族が気をつけたい4つのこと
- 故人のアカウントを代わりに使わない:LINEは本人だけが使える決まりです。訃報を伝えるために故人のアカウントから友だちへ連絡する、という使い方も本人以外の利用にあたります。連絡は自分のアカウントや電話で行いましょう
- 削除の前に、お金まわりを確認する:アカウントを削除すると購入履歴なども消えます。ひもづいている決済サービスの残高やポイント、有料プランの有無を先に確かめます(故人のQRコード決済の残高・サブスクの死後解約)
- 急いで消さない:削除は取り消せません。家族で「残すか、消すか」を話してから問い合わせても遅くはありません
- ロックを無理に破ろうとしない:国民生活センターは、パスワードが分からない場合、第三者がスマホのロックを解除するのは困難だとしています(故人のスマホが開けないとき)
生前にできる備え
国民生活センターは2024年11月、スマホの中の「見えない契約」で遺族が困る相談が寄せられているとして、デジタル終活を呼びかけました。メッセージアプリについて、本人が元気なうちにできることは次のとおりです。
- 使っているアプリを一覧にする:LINE、iMessage、Messengerなど、サービス名と登録している電話番号・メールアドレスが分かれば、家族は公式窓口に問い合わせられます
- 公式の事前設定を使う:Appleの故人アカウント管理連絡先、Googleのアカウント無効化管理ツール、Facebookの追悼アカウント管理人
- 「知らせてほしい人」を別に書き出す:アプリの外に、名前と連絡先を残しておく(もしもの連絡先リストの作り方)
- 残すか消すかの希望を伝える:アカウントを削除してほしいのか、そのままでよいのか
- 残したいトークや写真は、自分で保存しておく:テキスト保存や、家族と共有するアルバムへの保存
ゆいのわでは、パスワードそのものを書き残すことはおすすめしていません。紛失や盗み見のリスクがあるためです。「どのサービスを使っているか」と「どうしてほしいか」が伝われば、家族は各社の正規の窓口で手続きを進められます(デジタル終活のやり方)。
よくある質問
亡くなった家族のLINEを、そのまま家族が使い続けてもよいですか?
規約上はできません。LINEのアカウントは作成した本人だけが利用でき、相続や譲渡はできないと定められています。残しておきたい場合は「何も手続きをしない」という選択になりますが、電話番号が別の人に割り当てられると使えなくなることがあります。
故人のLINEアカウントは、放っておくと自動で消えますか?
LINEは、手続きをしない場合「そのままアカウントが残る場合もあります」と案内しています。一定期間で自動的に消えるという案内は確認できませんでした。ただし前述のとおり、解約した電話番号が再利用されると、元のアカウントは使えなくなります。
スマホのロックが解除できません。故人のトークを見る方法はありますか?
各社とも、遺族にパスワードやログイン情報を教えることはしていません。確実に残せるのは、あなた自身の端末にある故人とのトークです。生前に管理連絡先などが設定されていれば、公式の手続きで一部のデータにアクセスできる場合があります。
削除を申請したあと、取り消すことはできますか?
できません。LINEは、削除したアカウントの復元や引き継ぎはできないとしています。Appleも、アカウントの削除は「完全削除」として案内しています。申請の前に、家族で意向をそろえておきましょう。
まとめ:引き継げないからこそ「使っているサービスの一覧」を
LINEのアカウントは相続も引き継ぎもできず、遺族にできるのは削除の問い合わせと、自分の端末に残るトークの保存です。Apple・Google・Facebookには、生前に連絡先や管理人を決めておく公式の機能があります。どのサービスでも、遺族にパスワードが渡されることはありません。だからこそ、使っているサービスの一覧と「残すか消すか」の希望、知らせてほしい人のリストを、元気なうちに家族へ伝えておくことが、いちばん確かな備えになります。
※本記事は2026年10月時点の各社の利用規約・公式ヘルプをもとにした一般的な解説です。窓口・必要書類・対応は変更されることがあります。手続きの際は各社の最新の案内をご確認ください。ゆいのわはパスワード等の機微情報を保管しません。
LINE「LINE利用規約」4.4 https://terms.line.me/line_terms?lang=ja
LINE セーフティセンター「アカウントを安全に保つために」(故人のアカウントを閉鎖する/電話番号を変更した時にすべきこと)https://guide.line.me/ja/safety/account
LINEヘルプセンター「LINEアカウントを削除するには?」https://help.line.me/line/android/pc?lang=ja&contentId=20000121
LINEヘルプセンター「トーク履歴をテキスト形式(.txt)で保存するには?」https://help.line.me/line/smartphone/sp?contentId=20007388&lang=ja
Apple「Apple Accountの故人アカウント管理連絡先を追加する方法」https://support.apple.com/ja-jp/102631
Apple「亡くなったご家族のApple Accountへのアクセスを申請する」https://support.apple.com/ja-jp/102431
Google「アカウント無効化管理ツールについて」https://support.google.com/accounts/answer/3036546?hl=ja
Google「故人のアカウントに関するリクエストを送信する」https://support.google.com/accounts/troubleshooter/6357590?hl=ja
Facebookヘルプセンター「追悼アカウントについて」https://www.facebook.com/help/1017717331640041
Facebookヘルプセンター「Facebookの追悼アカウント管理人について」https://www.facebook.com/help/1568013990080948
国民生活センター「今から考えておきたい『デジタル終活』」(2024年11月20日公表)https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20241120_1.html






