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「父のカード明細に、毎月同じ金額の請求が続いている」——動画配信や音楽配信のサブスクは、契約した本人が亡くなっても自動では止まりません。結論から言うと、まず「どの経路で払っているか」を確かめ、その経路の窓口で解約するのが近道です。サービスに直接カードで払っていればそのサービス、iPhoneやAndroidのアプリから申し込んでいればAppleやGoogle、携帯料金とまとめて払っていれば携帯会社が窓口になります。この記事では、動画・音楽のサブスクに絞って、洗い出しの手がかりと支払い経路別の進め方を整理します。
動画・音楽サブスクは解約しない限り請求が続く
国民生活センターは、サブスクの契約は契約者本人が亡くなっても、解約手続きを行わない限り請求が続くと注意を呼びかけています。事業者は契約者が亡くなったことを知る手段がないため、相続人となる遺族などが解約手続きをする必要がある、としています。
契約中の動画・音楽サブスクを洗い出す手がかり
ゆいのわでは、亡くなった方のスマホやアカウントにログインして契約を調べる方法はおすすめしていません。次のような、家族の手元で確認できる手がかりから探しましょう。
| 手がかり | 見つかりやすいもの |
|---|---|
| クレジットカードの利用明細 | サービス名での請求、「APPLE.COM/BILL」「GOOGLE*…」などの請求 |
| 携帯電話の料金明細 | 携帯料金と合算で払っている動画・音楽サービス |
| 通帳の引き落とし | 口座振替の契約、カード会社への支払い |
| テレビやレコーダー、家族の話 | リビングのテレビで見ていた動画サービス、車で聞いていた音楽サービスなど |
年払いのサービスは、年に1回しか明細に出てきません。1年分さかのぼって確認すると見落としを減らせます。請求名からサービスを特定する詳しい方法はカード明細の不明な請求を特定する方法で解説しています。
支払い経路別の解約の窓口
同じ動画配信サービスでも、どこを通して払っているかで連絡先が変わります。
| 明細の見え方 | 支払い経路 | 連絡先の目安 |
|---|---|---|
| サービス名そのもの | サービスに直接カード払い | そのサービスの問い合わせ窓口 |
| APPLE.COM/BILL | iPhoneなどのApp Store経由 | Apple |
| GOOGLE*○○ | AndroidのGoogle Play経由 | |
| Amazonの会費 | Amazonプライム(Prime Videoなどの特典) | Amazon |
| 携帯会社の請求に合算 | キャリア決済・携帯のセットプラン | 携帯会社 |
サービスに直接払っている場合
Netflixは、亡くなったメンバーのアカウントに入れない場合、登録されているメールアドレスまたは電話番号と、現在の支払い情報を用意してカスタマーサービスに連絡するよう案内しています。支払い情報は、カード明細や通帳が手がかりになります。ほかのサービスでも、公式ヘルプに遺族向けの案内がないか確認し、見当たらなければ通常の問い合わせ窓口に「契約者が亡くなったので解約したい」と伝えましょう。
Apple・Google・Amazon経由の場合
Apple Music、Apple TV+、iPhoneのアプリから申し込んだ動画サービスなどはApple、YouTube PremiumやAndroidのアプリから申し込んだサービスはGoogle、Prime VideoはAmazonプライムの会費として、それぞれの会社が請求しています。各社とも遺族からの依頼を受け付ける窓口を設けており、必要な書類はサブスク契約者が亡くなったときの主要5社の公式窓口にまとめています。
Netflixは、アカウントページにキャンセルの選択肢が表示されない場合は、支払い先のパートナー企業を通してキャンセルする必要があるとしています。サービスの窓口に連絡して「当社の請求ではない」と言われたら、AppleやGoogle、携帯会社経由の契約を疑いましょう。
携帯料金と合算の場合
携帯料金とまとめて払っているサービスは、携帯会社の利用明細で内訳を確認します。携帯電話の解約や承継の手続きで来店したときに、合算で請求されているサービスがないかを窓口で尋ねると効率的です。国民生活センターは、携帯電話を解約したあとも、カードの明細に約1,000円の不明な請求が残っていた事例を公表しており、回線の解約でサブスクが一緒に止まるとは限りません(亡くなった方の携帯・スマホの解約)。
Yahoo! JAPANの有料サービスの場合
Yahoo! JAPANは、本人が亡くなった場合に限り、有料サービスの利用停止を代理で申請できるとしています。Webのフォームからの申請で3〜5日程度、郵送では約2週間で完了すると案内されています。対象は、請求明細に「ヤフージャパン」などと記載されたサービスです。
家族が一緒に使っていたときの注意
動画や音楽のサブスクは、家族で同じアカウントを使っていることがよくあります。解約の前に、家族に一声かけておきましょう。
- 続けて見たい家族がいる:亡くなった方のアカウントを使い続けるのではなく、使う人が自分の名義で新しく契約するのが基本です
- 購入した作品は引き継げない:Appleは、故人アカウント管理連絡先であっても、亡くなった方が購入した映画・音楽・ブックやサブスクリプションにはアクセスできないとしています。Amazonも、遺族の依頼でアカウントを閉鎖すると、Amazon Musicや電子書籍、プライム特典などは利用できなくなり、元に戻せないと明記しています
- 写真などが同じアカウントにある:AppleやGoogle、Amazonのアカウントには、写真などのデータも紐づいています。閉鎖を頼む前に、残したいデータがないか家族で確認しましょう(亡くなった方のクラウドデータ)
返金と、解約後の請求
亡くなった日以降の料金が戻るかどうかは、各社の規約と個別の判断によります。Netflixは、請求期間の途中でキャンセルした場合、その請求期間が終わるまでは利用でき、期間の終了時にアカウントが閉じられると案内しています。返金をあてにするよりも、早めに連絡して次の請求を止めるほうが確実です。
カードを止めればサブスクも止まる、とは限りません。カードの退会と、サービスの解約はセットで進めましょう(亡くなった方のクレジットカードの解約)。
よくある質問
ID・パスワードが分からないと解約できませんか?
国民生活センターは、ID・パスワードが分からなくても、契約先の事業者が特定できれば、遺族からの連絡で解約などに応じてもらえるケースが多いとしています。まずは支払い経路と契約先を特定しましょう。
どのサービスか分からない請求が続いています。
カード会社に請求元の加盟店名や連絡先を問い合わせる方法があります。携帯料金と合算の請求なら、携帯会社に内訳を確認します。困ったときは、消費者ホットライン(188)で最寄りの消費生活センターに相談できます。
家族が使っていたプロフィールを残せますか?
アカウントは契約者のものなので、契約者が亡くなったあとも同じアカウントを使い続けることは前提にできません。続けて使いたい家族は、自分の名義で契約し直すのが基本です。
まとめ:動画・音楽サブスクは「支払い経路」から窓口を決める
亡くなった方の動画・音楽サブスクは、解約しない限り請求が続き、アプリを消しても止まりません。カード明細・携帯料金の明細・通帳から契約を洗い出し、サービスに直接払っていればそのサービス、App StoreやGoogle Play経由ならAppleやGoogle、携帯料金と合算なら携帯会社に連絡します。家族が一緒に使っていた場合は、購入した作品やデータが引き継げない点も踏まえて、解約の前に話し合っておきましょう。
※本記事は2026年10月時点の公的情報・各社公式ヘルプをもとにした一般的な解説です。解約の方法・必要書類・返金の扱いはサービスごとに異なり、変更されることがあります。手続きの際は、各社の最新の案内をご確認ください。
国民生活センター「今から考えておきたい『デジタル終活』」https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20241120_1.html
国民生活センター 見守り新鮮情報 第545号「サブスクリプション アプリの削除だけでは解約になりません!」https://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen545.html
Netflix「亡くなられたNetflixメンバーのアカウントをキャンセルする方法」https://help.netflix.com/ja/node/110165
Netflix「Netflixをキャンセルする方法」https://help.netflix.com/ja/node/407
Apple「故人アカウント管理連絡先がアクセスできるデータ」https://support.apple.com/ja-jp/103128
Amazon「ご遺族からのお問い合わせ」https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=TzcJJiVFnIi3pG2yDA
Yahoo!ウォレットヘルプ「ご本人以外による有料サービスの利用停止」https://support.yahoo-net.jp/PccWallet/s/article/H000005088






